第236章:公共の遺跡

デイジーは正午前に動いた。

シャーロットは予想しておくべきだった。ジェームズは当然のように読んでいた。

最初に現れたのは動画――光は弱く、画角はやたらと近い。演出らしい演出はなく、あるのは「苦しんでいる」という錯覚だけだった。デイジーは淡い毛布にくるまり、髪をほどいたまま、艶も華も洗い落とした顔をさらしている。だがそれは素顔というより、傷ついて見えるように整えられた顔だった。

声は、震えるべきところで完璧に震えていた。

「私はこんなこと、望んでなんかいなかった」彼女は言った。「本当は自分のものにならない人を愛してしまっただけ。私は公の場で辱めを受け、捨てられ、そして今、私が危険人物に見...

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